2021/05/07

画像間演算(論理演算)②

はじめに

新人ムラ太
新人ムラ太

前回は「適応的2値化」について学びました!
画素ごとに異なるしきい値を使うので、明るさが均一じゃなくても2値化できちゃうってことでした。

オカ先生
オカ先生

その通り!今回は論理演算で間違い探しをやってみよう!

新人ムラ太
新人ムラ太

間違いさがしですかぁ。なんだか子供のころを思い出します!
前にも論理演算は教えてもらいましたけど、それとは違うんですか?

オカ先生
オカ先生

今回はちょっとフクザツだけど、とても便利な排他的論理和をやってみましょう!

排他的論理和とは

排他的論理和は論理演算の一種で、ふたつの入力同士が同じ場合は偽(0)、異なる場合は真(1)とする処理です。
図は排他的論理和の真理値表と、画素値同士の演算イメージです。

排他的論理和_base_1

ふたつの画素値が完全に一致している場合に画素値を0に変換できるため、画像同士の異なる部分を簡単に抽出することができます。

排他的論理和_base_2

また、排他的論理和の処理結果に対して2値化をかけることで「画像D」のように違いがより分かりやすくなります。

排他的論理和_base_3

論理演算をやってみよう

色々な画像に排他的論理和処理をかけてみましょう。
「画像E」と「画像F」には少し異なる部分がありますが、「画像G」のように違いをはっきりと出すことができます。

排他的論理和_sample_1

「画像H」と「画像I」の違いは目視では判断できません。
結果の「画像J」でも違いが見にくいので2値化も実施してみましょう。

適応的2値化_sample_2

「画像K」からわかるように、「画像H」と「画像I」の差分としてシンボルマークが埋め込まれていました。

適応的2値化_sample_3

まとめ

新人ムラ太
新人ムラ太

画像処理でこんなに簡単に違いがでちゃうなんてすごいですね!
「画像H」と「画像I」にシンボルマークが隠されていたなんてビックリです!

オカ先生
オカ先生

画像データの確認をするときにとても便利なので、フロンティア画像認識ラボラトリーのメンバーもよく使っているんですよ。

新人ムラ太
新人ムラ太

これならクイズ番組でもIQ高得点を出して、クイズ王ムラ太と呼ばれる日も近い気がします!

オカ先生
オカ先生

そ、それは楽しさがなくなっちゃうんじゃないかな?!というか不正行為じゃないか!

Point
  • 排他的論理和は画像同士の違いを抽出することができる

マクセルフロンティアの新しい画像認識ソリューション誕生

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